どんなアプリを利用すべきか

「タブレット端末活用セミナー東京・品川で4月21日開催」(教育新聞)

昨日、「ICTを使った学習」について書きましたが、上記の記事にもあるように、世間ではタブレット(iPad)を使った具体的な取り組みが盛んです。

学習塾では、大手メーカーのアプリを使った取り組みがすでに行われています。

これは、今日私が述べることは私自身の見解です。反対意見もあるかと思いますが、私の経験も含めて書かせていただきます。

以前も述べたように、学習塾といっても、企業型の学習塾と個人経営の学習塾は、全く異なっています。あえて言うと、似て非なるものだと思っています。これは、企業型の学習塾を非難しているのではありません。私自身も、何度もその傘下に入った経験があります。

学習アプリについて言うと、2つのタイプがあると思っています。私は、①完結型アプリと②アシスト型アプリと呼んでいます。

完結型アプリとは、大手学習コンテンツメーカーが作っているような、1から10まですべて提供されているようなアプリのことです。例えば、ゲーム形式でアニメのキャラクターが出てきて、誘導し次に何をやるか、また成績の結果で次に何をするかすべて中のシステムが誘導してくれるもので、生徒はそのゲームをするだけで、ほぼ100%結果が出る、というようなものです。

それに対して、アシスト型アプリとは簡単に言うと、単語カード的な確認のためにするようなもので、そのアプリだけやっているだけでは結果が出にくいようなものです。

英語を例をで言うと、一般動詞の過去形を説明するとき、

1、一般動詞の過去形には規則変化と不規則変化がある、ということ

2、疑問文や否定文にするには現在形とは異なるルールがあること、

3、理解したら、最後にパターン練習をする。

4、最後に確認テストをする

5、合格するまでやらせる

これは普段学習塾の中で、一般的に行われていることです。

先生は板書を使い、1,2を説明した後、問題集を使って確認し、わからないところを何度もやり直させ、最後にテストをし、合格点に至らなければ、何度でもやり直させる。

この作業は、先生が生徒に寄り添い生徒のつまずいているところを見つけ、的確に指導してあげる。そうすると、生徒はドンドン成績が上がっていく。

一斉授業も個別指導も基本同じだと思います。

これを完結型アプリに当てはめると、1から5まですべてアプリの中で行ってくれます。しかも、小テストの結果でその生徒がどこでつまずいているかを瞬時に見つけ、的確に指導しゴールに導く。これをアダプティブラーニングとよびます。

このシステムはいずれ学校でも取り入れられることでしょう。

このアダプティブラーニングは、先生の役割を根本的に変えてしまいます。学校の先生は、ただ生徒の進捗状況を見るだけで,あとは個々の指導に専念するのです。

これって、企業型個人塾がやっていることではないでしょうか。

企業型にせよ個人経営にせよ、これからの学習塾は根本から何かを変えないといけないと思います。

企業型学習塾の場合は、学校と差別化をしたソフトを開発し、各教室に配布すればいいので、生き残りは教材開発にかかっているといえるでしょう。

しかし、問題は私のような個人塾です。

個人塾の強みは、先生個人の人間性に尽きると思います。その先生の強い教育理念があれば、どんなことをしても生徒はついてくると思います。

しかし、だからと言って何もしないでいいのでしょうか。

結論から言うと、個人塾はアシスト型アプリを使うべきだと考えています。

皆さん、YouTubeでiTeacherという番組があるのをご存知でしょうか。このコーナーでiPadアプリのことを毎回紹介しています。基本無料アプリでその数は数百から数千といわれています。私はもういくつかお気に入りがあるので固定していますが、数学などグラフ説明などに便利なアプリがたくさん紹介されています。皆さん、ぜひこの番組を視聴してください。

個人塾の先生の個性を生かしつつ、ICTを使えばきっともっと新しい指導方法が生まれるに違いありません。

私の言う、「全国私塾反転授業研究会」はそんな全国の同志が集まった、いろいろな情報を共有しあう場です。皆さんどう思われますか。